クリニック・渡韓

韓国で糸リフトを受けて、帰国後に腫れやくぼみが出たら?見分ける目安は3段階

要点 韓国の糸リフトは軽度から中等度のたるみを持ち上げる局所麻酔の施術ですが、くぼみや赤みに気づくのは帰国後のことがあります。経過の範囲か、相談か、すぐ受診かを出発前に見分けられるようにしておきます。

ソウル・新沙にあるシンフォニー皮膚科の院内

「韓国で糸リフトを受けて、日本に帰ってから腫れやくぼみが気になったら、どうすればいいのか」。韓国のリフトアップやたるみ治療を調べていくと、施術の中身より先にこの問いに行き着く方がいます。日本で「糸では足りないかもしれない」と言われ、それでも手術までは考えていない方なら、なおさらでしょう。糸リフトは軽度から中等度のたるみを数ミリ単位で持ち上げる施術で、余った皮膚を取り除くことはできません。

シンフォニー皮膚科の糸リフトの施術ページの記載では、局所麻酔で施術時間は30分、ダウンタイムは短めの区分です。ただ、くぼみや左右差、刺入部の赤みは、帰国してから気づくことがあります。経過の範囲か、施術したクリニックに相談するか、日本の医療機関ですぐ診てもらうか。この3段階を出発前に見分けられるようにしておくことが、韓国で糸リフトを受ける準備の中心になります。

ソウル・新沙にあるシンフォニー皮膚科の院内
シンフォニー皮膚科(ソウル・江南区)

糸リフトで皮膚の下に入るものと、施術当日に感じること

糸リフトは、小さなとげ(コグ)のついた糸を皮膚の下に通し、下がった組織を引っかけて持ち上げる施術です。シンフォニー皮膚科では局所麻酔で行います。

使う糸は、体の中で時間をかけて吸収される素材が一般的です。米国形成外科学会(ASPS)の解説でも、吸収性の糸は数か月かけて溶けていくこと、刺激や感染、露出が起きた場合は取り出せることが説明されています。どの糸を何本、どの方向に入れるかは、たるみの位置と皮膚の厚さを見てから決めるもので、診察の前に糸の種類だけを決めることはできません。

仕組みを一つのたとえにすると、カーテンを切って短くするのではなく、留め具の位置を少し上にずらすような施術です。皮膚を切って余った分を取る手術と違い、皮膚の量そのものは減りません。そのため、持ち上げられる量には限りがあり、たるみが深いほど糸だけでは届かない部分が残ります。

当日の感覚としては、麻酔の注射のちくっとした痛み、糸を通すときに引っぱられる感じ、施術後に顔が張ったような感じが出ることがあります。痛みの感じ方には個人差があり、ここは診察のときに担当医へ遠慮なく伝えてください。

糸リフトのリスクと副作用:帰国後の腫れやくぼみはどこまでが経過の範囲?

腫れや内出血、口を大きく開けにくい感じは、糸リフトの経過の中で起こりうる反応です。くぼみや糸の触れは施術したクリニックに写真を送って相談し、発熱や広がる赤み、膿は日本の医療機関ですぐ受診する。こう3段階に分けて考えます。

段階 / 起こりうること / すること
段階起こりうることすること
経過の範囲になりやすい腫れ、内出血、刺入部の軽い痛み、口を大きく開けにくい感じ、顔が引っぱられる感覚冷やす、処方された薬を指示どおりに使う、顔を強くこすらない
クリニックに相談する笑ったときのくぼみ(ディンプル)が目立つ、左右差が気になる、糸の端が皮膚の上から触れる明るい場所で正面と横から写真を撮り、施術を受けたクリニックへ送る
日本ですぐ受診する発熱、赤みと熱感が広がる、膿が出る、日ごとに強くなる痛み、糸が皮膚から出てきた近くの皮膚科・形成外科か救急外来を受診し、施術記録を見せる

ASPSは糸リフトの主なリスクとして、腫れと内出血、通常は一時的な口の開けにくさ、糸の露出、感染、長引くことのある痛み、光への過敏、満足のいかない結果を挙げています。

頻度については、2021年に『Aesthetic Plastic Surgery』誌に掲載されたWu、Wong、Mendelsonによる解説が、Niuらが同年に報告したメタ分析の値として、腫れ32.9%、くぼみ11.7%、糸が皮膚から出てくること3.9%、感染3.1%という数字を紹介しています。

同じ解説は、元になった研究ごとに条件がそろっておらず、すべての合併症がすべての論文で記録されているわけではないことも指摘しています。くぼみがどのくらいの期間続くかも、そのメタ分析では分析されていません。数字は目安として受け取り、自分の顔で何が起きているかは写真と診察で確かめてください。

夜中に鏡を見て不安になったとき、表の真ん中の段か右の段かで迷ったら、熱があるか、赤みが広がっているか、膿が出ているかの3つを確かめてください。どれか一つでも当てはまれば、右の段として動きます。

日本の医療機関で診てもらうときに持っていく記録

施術日、入れた糸の種類と本数、刺入部の位置、処方された薬の成分名。この4つが分かれば、日本の医師は糸の素材や位置を前提に診察を始められます。

シンフォニー皮膚科の公式サイトでは、施術記録を共有するオープンチャートの仕組みを紹介しています。記録をどの形で共有できるかは、帰国前に担当者へ確認してください。薬は商品名より成分名で控えておくほうが、国をまたいでも伝わりやすいでしょう。

海外で受けた施術を日本の医療機関に相談しにくいと感じる方もいます。それでも感染が疑われるときは、受診を先延ばしにする理由になりません。

帰国後の日常では、治りきるまでは日焼け対策を続け、濃い色のサングラスで目もとを守ってください。歯科治療や顔のマッサージ、エステなど顔に強い力がかかる予定をいつから入れてよいかは、施術の部位と糸の入れ方で変わるため、帰国前に担当医へ確認しておきます。

糸リフトが向きにくいたるみはある?

あります。ASPSの解説では、糸リフトが向くのは軽度から中等度のたるみで、たるみが強い場合や、おおむね55歳を超える方ではフェイスリフト手術のほうが得られる変化が大きいとされています。

同じ解説は、局所麻酔で行えるため、持病があって手術を避けたい方の選択肢になりうるとも述べています。ただしその場合も、普段診てもらっている主治医との相談が前提です。高血圧や糖尿病の治療中であれば、服用中の薬の名前を控えて診察に持ってきてください。

一般に、糸が合うかどうかの判断では、頬や口もとの横の皮膚をつまんだときにどれだけ余るか、座ったときと横になったときで輪郭がどれだけ変わるかが手がかりになります。皮膚の余りが指でつまめるほど多く、座ると輪郭が大きく下がる場合は、糸で持ち上げても組織の重さに引き戻されやすく、糸だけを勧めにくいたるみです。

たるみの原因が、組織の下がりではなく皮膚の薄さやハリの低下にある場合は、糸よりも機器のほうが合うことがあります。サーマクールやウルセラ、ソフウェーブの違いは韓国のリフトアップ施術の選び方をまとめた記事に、超音波で皮膚表面に近い層を狙う方法はソフウェーブの施術ページに書いています。日本で「糸では足りない」と言われた方は、その見立てに理由があることが多いので、言われた内容をそのまま持ってきてください。

帰国便は施術日の何日後に組む?

施術当日の夜に帰国便に乗るより、翌日以降に移動する日程のほうが、腫れの出方を見てから飛行機に乗れます。診療時間は平日10時から19時、土曜日は10時から17時で、日曜と韓国の祝日は休診です。

土曜日に施術を受けて日曜日に帰国する組み方では、日曜日はクリニックが休みになります。腫れや痛みについて帰国前にもう一度相談したい方は、平日に施術日を置けば、翌日もクリニックの診療日にあたります。

帰国後すぐに、結婚式や撮影、大事な商談など人前に出る予定がある方は、その日付も担当医に伝えてください。口の開けにくさや腫れは一時的なことが多いものの、出方には個人差があり、予定のほうを動かせるかどうかで施術日の選び方も変わります。

同じ渡韓で機器のリフトアップもあわせて考えている方は、ウルセラの後遺症とダウンタイムのよくある質問も参考になります。糸リフトと同じ日に受けるか、日を分けるかは、顔の状態を見て担当医と決めます。

シンフォニー皮膚科で糸リフトを相談するときの流れ

シンフォニー皮膚科の院内の様子
シンフォニー皮膚科の院内

予約は1:1制で、一度にひとりの患者さんを個室で診ます。相談した医師がそのまま施術まで担当し、日本語の通訳が受付から施術室まで同行します。

代表院長の私は形成外科専門医で、延世大学校医科大学を卒業し、延世大学校医科大学形成外科の外来教授(臨床教授)です。シンフォニーで17年になります。医師4名の経歴は医師紹介ページで確認できます。

クリニックはソウル江南区島山大路165、新沙ヒルビル2階(皮膚科)です。地下鉄3号線の新沙駅8番出口から徒歩約10分で、行き方はアクセスのページにまとめています。施術の一覧はシンフォニー皮膚科の日本語サイトで見られます。

糸リフトが自分に合うかどうかを渡韓前に考えたい方は、表情をつけない状態の正面と左右の横顔の写真を3枚、LINEで送ってください。日本で別の医師から説明を受けたことがあれば、その内容もひとこと添えてください。写真があると、診察の前に状況をつかみやすくなります。

患者さまからよくいただく質問

韓国の糸リフトは日本語で相談できますか?

シンフォニー皮膚科では、日本語の通訳が受付から施術室まで同行します。相談した医師がそのまま施術まで担当するため、診察で話した内容と施術の内容が途中で食い違いにくい形です。

糸リフトの効果はどのくらい続きますか?

米国形成外科学会(ASPS)の解説では、糸リフトの結果はおおむね1年から3年続くとされています。たるみの程度や年齢、糸の種類で変わるため、自分の場合の見通しは診察で確認してください。

糸リフトの糸は体の中に残り続けますか?

一般的に使われる吸収性の糸は、数か月かけて体内で溶けていきます。ASPSの解説では、刺激や感染、露出が起きた場合は糸を取り出せることも説明されています。

50代後半でも糸リフトを受けられますか?

年齢だけで決まるものではありません。ただASPSの解説では、おおむね55歳を超える方やたるみが強い方は、フェイスリフト手術のほうが得られる変化が大きいとされています。糸で届く範囲かどうかは、診察で組織の下がり方を見て判断します。

糸リフトの後、日本で歯医者に行ったり顔のマッサージを受けたりしてもいいですか?

ASPSは口の開けにくさを通常は一時的な反応としていますが、大きく口を開ける治療や顔を強く押すマッサージをいつから再開してよいかは、糸を入れた部位によって変わります。帰国前に担当医へ時期を確認しておくと、日本での予定が立てやすくなります。

参考資料

施術の情報:シンフォニー皮膚科の施術情報(2026.10.09 確認)。

このページはシンフォニー皮膚科による一般的な情報で、診断ではありません。結果・リスク・回復には個人差があります。施術は医師による対面の診察のうえで決まります。 院内と施術の写真はシンフォニー皮膚科で撮影したものです。

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