クリニック・渡韓

40代・50代が韓国で肌治療を受けるなら、施術名より先に悩みの深さを分けて考える

要点 韓国の肌治療は、施術名から選ぶより、たるみ・ハリ・毛穴・傷あとが皮膚のどの深さにあるかで組み立てます。40代以降は持病と服薬、回復にかけられる日数も、渡韓前に整理しておきたい項目です。

ベッドと鏡、ピンクの椅子が置かれたカーテン付きの個室の施術室

「韓国の肌治療」は、ひとつの施術の名前ではありません。毛穴、ハリ、たるみ、ニキビ跡のうちどれを、皮膚のどの深さで扱うかを決め、機器や注入をその順番に組み合わせる計画のことです。40代・50代の方、あるいは60代の親と一緒に渡韓を考えている方は、施術名を選ぶ前に「悩みの深さ」「持病と服薬」「回復にかけられる日数」の三つを整理しておくと、現地での判断がぶれにくくなります。

ソウル・江南のシンフォニー スキンセンターで代表院長を務めるヒョン・ギョンベです。韓国の形成外科専門医で、シンフォニーでの診療は17年になります。たとえばフェイスラインのたるみなら、ウルセラ PRIMEのように深い層まで届く機器が候補になります。ただ、同じ40代でも皮膚の厚みや乾燥の程度によって、組み立ては一人ずつ違ってきます。

40代以降の韓国の肌治療は、何から決めればいいのか

悩みが皮膚のどの層にあるかから決めます。表面のきめとトーン、真皮のコラーゲン、輪郭を支える深い層、そして内側の再生力。この四つに分けると、候補になる施術は絞られます。

シンフォニーではこの考え方を「4 Layer Skin Map」と呼んでいます。表面(SURFACE)、真皮(DERMIS)、輪郭とリフティングの層、内側の再生(INNER)です。さらに顔を9つの組織層に分け、どの深さにどの範囲で当てるかを設計してから施術します。

年代が関わるのは、ここからです。一般に、年齢とともに真皮のコラーゲンは減り、皮膚は薄く乾きやすくなる傾向があります。同じ機器でも、20代と50代では当てる深さや強さの考え方が変わるのはそのためです。

診察では、皮膚の厚み、敏感さ、ハリ、部位ごとの老化の度合いを見ます。これまでに受けた施術の内容と時期もあわせて確認し、機器による計測と医師の判断をもとに計画を立てます。頬はたるんでいるのに目の下の皮膚は薄い、という組み合わせはよくあり、その場合は部位ごとに深さを変えて考える必要があります。

悩みの深さ別に、候補になる施術は変わる

毛穴やくすみは表面に近い層、ハリは真皮、フェイスラインは深い層、ニキビ跡や妊娠線は真皮の深さ次第です。悩みごとに候補の施術群が分かれます。下の表は、当院の機器と施術で整理したものです。

悩み(深さ) / 候補になる施術(当院) / 診察で確かめること
悩み(深さ)候補になる施術(当院)診察で確かめること
毛穴・くすみ(表面)スキンブースター、毛穴の施術乾燥、赤みの出やすさ
ハリ・小じわ(真皮)サーマクール FLX、リジュラン皮膚の厚み、部位差
たるみ(深い層)ウルセラ PRIME、EMFACE、ソフウェーブ靭帯と筋膜、脂肪の量
ニキビ跡・妊娠線(真皮)ミラジェット、傷あとのプログラム跡の深さ、色素沈着
ボリューム減少ジュベルック皮膚か脂肪か

リフティングでは、ウルセラ PRIME、サーマクール FLX、EMFACE、ソフウェーブの4つを、競合する商品として一つ選ぶのではなく、組み合わせて使う前提で考えています。組み合わせと順番は、顔を支える靭帯や筋膜の層を評価してから決めます。

ニキビ跡や妊娠線は、跡の深さを見るところから始まります。ミラジェットは針を使わずに真皮へ薬剤を届ける機器で、深さを評価したうえでコラーゲンの再生を促す目的で使います。

乾燥やきめが気になる方には、シンフォニー カスタムブースターのように、その日の水分量と肌の状態を見て成分と濃度を決めるスキンブースターが候補になります。

持病や飲んでいる薬は、渡韓前にどこまで伝えるべきか?

病名と薬の名前は、分かる範囲すべてを事前に伝えてください。血液をさらさらにする薬、糖尿病、皮膚の病気、体内のペースメーカーなどは、施術の選び方や当日の進め方に関わることがあります。

40代・50代になると、毎日飲んでいる薬がある方は珍しくありません。肌治療の判断で特に影響しやすいのは、次のような情報です。

  • 血液を固まりにくくする薬(注入や針を使う施術で内出血が出やすくなることがあります)
  • 糖尿病や免疫に関わる病気(傷の治り方に影響することがあります)
  • ペースメーカーなど体内の電子機器(高周波や電磁場を使う機器では問題になることがあります)
  • 直近に受けたレーザーや注入の種類と時期
  • 日焼けの直後かどうか、皮膚の炎症や湿疹があるか

血液をさらさらにする薬は、自己判断でやめないでください。日本消化器内視鏡学会のガイドライン(2017年追補)も、抗凝固薬の中断で血栓塞栓症が起こりうることを踏まえて休薬の扱いを整理しています。中止するかどうかは、その薬を出している日本の主治医が決めることです。肌治療の側では、薬を続けたままでも選べる施術や進め方を考えます。

お薬手帳の直近のページを写真に撮っておくと、薬の名前と量を書き写す手間が省けます。当日は通訳が受付から施術室まで同行するので、手帳の内容も日本語で伝えられます。

親と一緒に、または親が受けるときの言葉と付き添い

通訳が受付から施術室まで同行するので、日本語でやりとりができます。韓国語も英語も話せない親世代でも、説明を聞き、質問し、同意するところまでを日本語で進められます。

ベッドと鏡、ピンクの椅子が置かれたカーテン付きの個室の施術室
予約は1人ずつ間隔を空けて取り、施術室はその間ひとりで使います

シンフォニーの医師は4人で、そのうちイ・ジェヒョン院長は日本の医師免許を持っています。日本の医師国家試験は日本語で受ける試験です。ただし、どの医師が担当できるかは日にちと施術によって変わるので、希望があれば予約のときに伝えてください。

シンフォニーでは、相談した医師がそのまま施術まで担当します。カウンセラーが相談を進め、施術は別の人が行うという分業ではありません。親御さんにとっては、説明してくれた人と施術する人が同じであることが、話の食い違いを減らすことにつながります。

韓国で肌治療を受けるときのリスクと、見送る状態

赤み、腫れ、内出血、ほてりや痛みは、多くの施術で起こりうる一時的な反応です。頻度は低いものの、やけどや色素沈着、しびれのような違和感が出ることもあります。皮膚に炎症や感染がある時期、妊娠中、体内に電子機器がある場合は、施術を見送るか内容を変える判断になります。

40代以降で気をつけたいのは、皮膚が薄い部位ほど熱や針の影響を受けやすいことです。目もとや首に強いエネルギーを当てる計画は、その部位の皮膚の厚みを確かめてから、当てる深さと強さを決めます。内出血が出た場合、帰国の時点でまだ色が残っていることもあり、人に会う予定がある方は計画の段階で相談してください。

痛みへの対策としては、表面麻酔のクリームなどを用意しています。どれを使うかは、施術の種類とその日の肌の状態で決めます。ウルセラに特有の反応については、ウルセラの後遺症とダウンタイムのよくある質問に詳しく書いています。

神奈川県の消費生活課は、美容医療について、その場で契約や施術を決めず、リスクや副作用について医師から説明を受け、内容を確かめてから判断するよう呼びかけています(神奈川県「美容医療サービスのトラブルにご注意!」)。国民生活センターも、即日施術を避けてリスクを確かめるよう同じ趣旨の注意を出しています。

渡韓中は日程に追われ、その場で決めたくなりがちです。当院では施術を始める前に計画の全体を説明し、ベッドの上で項目を追加することはしません。

何泊で組むかは、回復の見え方と日曜休診で決まる

泊数は、施術の組み合わせと、赤みや腫れをどこまで許容できるかで変わるため、一律には決まりません。ただし日曜と韓国の祝日は休診なので、土曜の夜に到着しても翌日は受診できない点だけは先に押さえておいてください。

診療時間は平日が10時から19時、土曜が10時から17時です。金曜や土曜に受診して日曜に休み、月曜に帰るといった組み方をする場合は、土曜の受付時間に余裕を持たせると計画が崩れにくくなります。

カーテンで仕切られたリクライニングチェアのある院内の回復スペース
施術のあとに休める回復スペース

帰国の翌日から仕事がある方、家族の行事を控えている方は、そのこと自体が施術の種類や強さを変える理由になります。たとえば内出血が出やすい注入を後回しにして、今回は機器だけにするといった調整です。

施術の翌日から必要なホームケアと、次に来院するのに適したタイミングも、あわせてお伝えします。施術記録は開示して共有するので、手元に持っておけば、日本で皮膚科を受診するときにも何を受けたかを説明しやすくなります。

新沙駅から院内まで、当日はどう進むのか?

地下鉄3号線の新沙駅8番出口から歩いて約10分、島山大路165の新沙ヒルビル2階が皮膚科です。受付から通訳が同行し、相談した医師が肌を診て計画を立て、そのまま施術まで担当します。

道順や駐車場はアクセスのページにまとめています。4階は美容外科なので、エレベーターでは2階で降りてください。

院内では、肌の分析機器で測った数値を記録に残します。次に来院したとき、前回の数値から話を始められるようにするためです。機器のチップは目の前で開封し、実際に使った数をお伝えします。

クリニックを比べるときに何を確かめればよいかは、順位より先に確かめたいことでウルセラを例に整理しています。

気になる部位を自然光で撮った写真と、お薬手帳の直近のページの写真を、LINEで送ってください。来られそうな時期も一行添えていただければ、写真と服薬の内容をもとに、どの層の悩みとして考えられるかを整理するところから始められます。受けられるかどうかの最終的な判断は、来院当日の診察で行います。

患者さまからよくいただく質問

韓国の肌治療は日本語だけで受けられますか?

通訳が受付から施術室まで同行するので、日本語でやりとりができます。4人の医師のうち、イ・ジェヒョン院長は日本の医師免許を持っています。担当できる医師は日にちと施術で変わるため、希望があれば予約のときに伝えてください。

60代の親でも韓国で肌治療を受けられますか?

年齢だけで受けられるかどうかは決まりません。持病や服薬、皮膚の厚みと状態を診察で確かめたうえで、施術の種類や強さを決めます。お薬手帳の内容は、事前に分かる範囲で伝えておくと判断がしやすくなります。

一度の渡韓でリフトアップと肌管理を組み合わせられますか?

組み合わせることはあります。ウルセラ PRIME、サーマクール FLX、EMFACE、ソフウェーブは、組み合わせて使う前提で考え、顔を支える靭帯や筋膜の層を評価してから組み合わせと順番を決めます。回復にかけられる日数によっては、今回は一部にとどめる判断もあります。

日曜日や韓国の祝日に受診できますか?

日曜と韓国の祝日は休診です。診療時間は平日が10時から19時、土曜が10時から17時です。週末をはさむ渡韓では、土曜の時間内に受診できるよう到着日を決めてください。

韓国肌治療のクリニックを選ぶとき、何を確認すればいいですか?

相談した医師と施術する医師が同じか、日本語でリスクの説明を受けられるか、施術前に計画の全体が示されるかを確かめると比べやすくなります。神奈川県の消費生活課も、その場で契約や施術を決めず、リスクと副作用の説明を受けてから判断するよう呼びかけています。

施術の記録は帰国後も確認できますか?

施術記録は開示して共有しています。肌の分析機器で測った数値も記録に残すので、次に来院したときは前回の数値から話を始められます。日本で皮膚科を受診するときにも、何を受けたかを説明する手がかりになります。

参考資料

施術の情報:シンフォニー皮膚科の施術情報(2026.10.09 確認)。

このページはシンフォニー皮膚科による一般的な情報で、診断ではありません。結果・リスク・回復には個人差があります。施術は医師による対面の診察のうえで決まります。 院内と施術の写真はシンフォニー皮膚科で撮影したものです。

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